利益と手元資金は、別の数字
利益が出ていても、入金を待っている売上があれば、その分の現金はまだ手元にありません。また、借入金の元金返済や設備購入は資金の動きを伴いますが、損益計算書の費用と同じタイミング・金額で表れるとは限りません。利益の確認と合わせて、いつお金が入って、いつ出ていくのかを把握することが大切です。
医院で確認したい3つの動き
診療報酬などの入金予定、借入金の返済予定、設備投資や納税の予定を分けて整理しましょう。入金の時期や支払条件は医院ごとに異なるため、一律の月数を当てはめず、実際の明細や契約を確認します。損益の変化と資金の変化を分けると、原因を探しやすくなります。
まずは今後3か月の予定を見える形に
預金残高を出発点に、入金予定と支払予定を月ごとに並べてみましょう。これは資金管理を始めるための一例で、必要な期間は医院の状況により異なります。大きな支払いが重なる月が見えたら、支払いの時期や資金調達の必要性を専門家と早めに検討できます。
架空の例:黒字でも預金が減るケース
以下は仕組みを説明するための架空の単純化した例です。実際の医院の実績ではありません。
ある月の利益が50万円でも、そのうち売上の30万円が未入金で、借入金の元金返済に40万円を支払ったとします。他の資金増減がなく、未払費用や減価償却などの調整もない仮定では、資金の増減は次のようになります。
50万円 − 30万円 − 40万円 = 20万円の減少
利益と預金の増減が一致しない理由を整理する例であり、実際の資金繰り計算には他の入出金や会計上の調整も必要です。
確認に使う資料
- 預金口座の入出金明細
- 診療報酬などの入金予定と未収金の一覧
- 借入金の返済予定表
- 設備代金や税金など、大きな支払いの予定
参考情報
参照確認:2026年10月15日。記事は一般的な説明です。個別の税務・経営判断は状況に応じて専門家へご相談ください。
